平成24年(2012年)沖縄遺骨収集奉仕活動

2月17日(金) 4人で摩文仁南斜面を調査、午後「平和学習」サポート

今日は天候は雨の心配は無いという予報でしたから天気は安心ですが、とても寒いです。あまりにも寒いので車は暖房入れて走らせました。今日の予定は、午前は明日から二日間金光教の遺骨収集奉仕活動に参加させて頂くので、調査を兼ねてのルートの整備を行う予定です。一年経過するとどこもかしこもジャングルと化してしまいますからね。午後は、松永さんが予定している平和学習のサポートを予定しています。

参加者は、松永さん、吉井さん、女性の田中さん、そして私の四名です。それでは恒例の朝一番の慰霊巡拝は、慰霊塔巡拝で最も多く参拝しているのではと思える「梯梧之塔」を訪ねました。それでは一緒に慰霊巡拝しましょう。(^o^)

「梯梧(デイゴ)之塔」

梯梧之塔の様子1

「ひめゆりの塔」の右隣のお土産屋さんの駐車場の奥に「梯梧之塔」があります。

梯梧之塔の様子2

「梯梧之塔」が見えてきましたね。今は朝ですから誰も居ませんが、かわいそうにいつ来ても誰も居ません。

梯梧之塔の様子3

「梯梧之塔」です。

梯梧之塔の様子4

「梯梧之塔」です。この慰霊塔の前で金光教沖縄遺骨収集奉仕活動の現地慰霊祭をかつて実施したこともありますね。あの頃はまだ戦争体験者の方々が大勢参列されました。

梯梧之塔の様子5

昭和高等女学校職員生徒、沖縄戦戦没者名です。

梯梧之塔の様子6

読めますね。

梯梧之塔の様子7

「梯梧之塔」説明碑文です。

梯梧之塔の様子8

「梯梧之塔」・沖縄昭和高等女学校説明碑文です。

4人で摩文仁南斜面を調査

さあそれでは松永さん、吉井さん、女性の田中さん、そして私と四人で、調査を兼ねてルートの整備も実施します。今日はとても寒くブルブル震えるほどですが、事故の無いように十分注意して頑張りましょう。(^o^)

4人で摩文仁南斜面を調査

遺骨調査・収集の様子1

左から平和学習ガイドの松永さん、女性で田中さん、吉井さんです。よろしくお願いします。

遺骨調査・収集の様子2

特に危険だと思われる場所は、念入りに草木を払い、事故が発生しないように措置します。

遺骨調査・収集の様子3

ゆっくりと前進し、調査も同時に進めていきます。

遺骨調査・収集の様子4

調査範囲を確定するために、海岸線との位置関係の把握に努めます。

遺骨調査・収集の様子5

最も大切な崖下に降りるルートの一番危険な箇所は、ロープを張り注意を促します。ここから落っこちたら大変ですからね。

遺骨調査・収集の様子6

雑草が繁茂していた場所も、ご覧のように綺麗に刈り払い、浮き石となるように小石も全て撤去します。

遺骨調査・収集の様子7

具志頭にある食堂で昼食を頂きました。美味しかったですよ~。(^o^)

遺骨調査・収集の様子8

ちなみに私が注文したトンカツです。

松永氏の「平和学習」サポート

ここ摩文仁の平和祈念公園で本日の午後、神奈川県鎌倉市にある栄光学園の生徒さんを対象に平和学習が行われます。もちろん平和学習ガイドは松永さんです。私たちは松永さんの依頼を受け、その平和学習のサポートをする事になっています。(^o^)

沖縄南部戦跡では、中学生や高校生が観光バスに乗って、あるいはタクシーなどを利用して少人数のグループとなって「平和祈念資料館」「ひめゆりの塔」「轟壕」「糸洲壕」「糸数壕」「ヌヌマチ壕」などで平和学習を行っている光景がごく普通に見られますよね。

報道によれば、そうした沖縄を訪れる修学旅行生は、年間20万人近いそうですよ。これは凄い数ですよね。そうしたなかで、本日実施される平和学習の最大の特徴は、生徒さんたちが摩文仁ジャングルを歩いて壕まで行って、その壕内で平和学習をしようというものです。このような試みはかつて聞いたことはなく、沖縄平和学習としては初の試みではないかと思えます。

それだけに、平和学習をこの “ジャングル歩行方式” で実施すると決意された学校の担任の先生方には心から敬意を表したいと思います。伝え聞く情報によれば、この方式を決定するについて学校の先生が実際に壕まで歩き、安全に遂行出来るかどうか検証したうえで実施する事に決めたそうです。

初めての試みですから、実施するに際しては先生方の心配の種は尽きないと思われますが、だからこそ松永さんと私たちは、歩行ルートを何度も歩き、坂道もある事から浮き石による転倒事故、落石事故などが発生しないように注意深くルートの安全性の検証を重ね、そして雨になった場合の対策等々、リスク軽減に最大限の努力をして参りました。

本日訪ねる壕の存在を私が松永さんに知らせたのは今から4年前です。4年前、私が松永さんを現地の壕へ案内して、「こんな大きい壕が摩文仁にあるので、平和学習に活用したいですね。」と持ちかけました。

おそらく松永さんは、その時以降、壕の平和学習への活用を脳裏で暖め続けたのではないでしょうか。そしてついにその活用の日がやって来たというわけです。(^o^)

(これから生徒さんと壕に向かいます。青少年ですからサイト掲載には十分注意せねばなりません。本日実施の平和学習の解説は必要最小限度となりますことをご了解下さいませ)

一番心配された引率する生徒さんの人数ですが、二十人以下という事で安堵しています。人数が多いほどリスクは高まりますからね。聞けば希望者を募り手を上げた生徒だけここに集っているという話です。すなわち自ら参加したいと手を上げた好奇心と興味のある生徒さんたちばかりという事で、ハードルの高いジャングル行ですが、容易にクリアーしてくれそうな予感がします。(^o^)

私たちサポート陣は、松永さん、吉井さん、田中さん、そして昼前に那覇空港に到着した福岡さんも帯同してくださるので、凄いサポートメンバーとなっています。

壕に至るルートは、これまでに十分調査されており、危険な箇所は安全対策も施され、予期せぬ想定外のトラブルが無い限り、生徒さんたちは無事に平和学習を終えるだろうと思われます。天気も味方をしてくれました。雨の心配が無い気象状況となり、神に感謝したいですね。(^o^)

生徒さんたちは、まず「国立沖縄戦没者墓苑」へ献花および慰霊参拝し、その後ジャングル入口に移動したあと、松永さんがこの度の平和学習の意義と注意点を生徒さんに説明しました。それが済みますと、生徒さん全員の持ち物として指定しているヘルメット・手袋・懐中電灯を装着・持参しているかチェックし、全員が装着・持参していることを確認したうえで、全員で軽く準備体操をした後、私が先導役となって歩くペースを作りながらジャングルへと入りました。

どうでしょうか。生徒さんらにとっては、正に探検のような興奮のジャグル行ではなかったでしょうか。安全を確保しつつも、ジャングルの険しい雰囲気を壊さないように努め、すなわち整備しすぎないように注意しましたから、彼らは子供の頃に帰って、 “興奮しとても楽しかった” のではないでしょうかね。(^o^)

“有意義な平和学習でしたか” ですって?。

ジャングルへ入る一番最初の時と一番最後とで彼らの目つきが俄然変わっていましたから、客観的に見て大成功に違いないですよ。「前向きな心構えこそが大いなる学びの手助けになる」という点に思いを馳せれば、平和学習ガイドの松永さんの話した解りやすい講話を、生徒さんたちはきっと印象深く脳裏に焼き付けてくれたに違いありません。

摩文仁最大の壕で平和学習

遺骨収集の様子9

生徒さんたちは、まず国立沖縄戦没者墓苑で献花および慰霊参拝をしました。

遺骨収集の様子10

生徒さんたちは無事に目的の壕に到着しました。写真は沖縄守備軍第32軍が構築した貯水場の横に立ち平和学習をする松永さんと、熱心に聞き入る生徒さんたちです。ジャングルへ入る最初の時と一番最後とでは、生徒さんたちの目の輝きがまるで違うのを目の当たりにし、客観的に見て意義のある素晴らしい平和学習になったと思いますよ。(^o^)

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