平成28年(2016年)沖縄遺骨収集奉仕活動

2月13日(土) 金光教遺骨収集の為のルート整備

那覇空港に予定通り午前11時過ぎに到着しまして、空港で待っていて下さった金城さんという東京から駆けつけた方と、いつもの松永さんと摩文仁で合流して、服装を整え午後二時には摩文仁ジャングルに向けて行動を開始しました。本日午後から一週間後の20日(土)・21日(日)に実施される第43回金光教沖縄遺骨収集奉仕活動の準備作業に入ります。今日の天気は快晴といって良いほどの素晴らしい青空が広がっています。今日から九日間、こうした天候であってほしいな~。(^o^)

遺骨収集ルート整備を開始

2016年2月13日/遺骨収集の様子 NO.1

松永さん、金城さん、そして私は、まず国立戦没者墓苑で献花し、沖縄戦で戦没された方々を慰霊しました。松永さんは事前調査の時も含めて、毎年本当に精力的に参加して下さっています。金城さんは一般の方なのに、事前調査の時にも二日間参加され、そして今こうして摩文仁に馳せ参じて下さいました。本当にありがたい存在です。

2016年2月13日/遺骨収集の様子 NO.2

写真は西側ルートの崖の上部分を撮影したものです。金光教の遺骨収集の時に雨が降った場合は、ここから縄ばしごを使い崖下に降りるルートを作る事になりましたので、写真中央あたりに人が通れるレベルで道を作らねばなりません。(^^;)

2016年2月13日/遺骨収集の様子 NO.3

写真は西側ルートの崖下部分です。二人が立っている前方に縄ばしごを掛ける予定なので、その縄ばしごのあるなし等を含めて有用性を確認しています。しかしながら、今は作業しません。崖部分の状況を三人でしっかり検分し、時間も限られているので、二度手間作業にならないように注意しながら、効率よくルート構築するには、どうしたらよいか…。その点をチェックしています。

2016年2月13日/遺骨収集の様子 NO.4

少しの時間調査していただけなのに、松永さんが手榴弾を見つけました。ビックリです。

2016年2月13日/遺骨収集の様子 NO.5

今度は東側ルートにやって来まして、東側ルートで最も大きな段差を見ています。その段差はおよそ2.5メートルです。写真では登れそうにない印象となっていますが、それほどではなく、足を掛けられるところが沢山あるので、私たちなら問題なく行き来出来るのですが、ここでも当然のことながら、「70歳台の参加者でも安全に行き来できる」ルートにしなければなりません。

2016年2月13日/遺骨収集の様子 NO.6

引き続き東側ルートを見ていきます。この写真の部分も難所と言えるでしょう。写真が少し暗くなりすぎて解りにくいのですが、通行するに際して、空間が狭いという事に尽きます。遺骨収集になれていない初心者の方は、こうした場所では多くの方が圧迫感を感ずるはずです。本番の作業なら、こうした閉塞感を伴う場所には、入りたくなければ入らないようにすれば良い訳ですが、班として目的地に行くために必ず通るという事であれば、避けることは出来ません。

2016年2月13日/遺骨収集の様子 NO.7

東側ルート上で一番の問題は、いわゆる壕(洞窟)部分が多いという点に尽きます。ただ写真の様に、所々光が差し込む場所も多いので、全て真っ暗闇という状況ではありません。

2016年2月13日/遺骨収集の様子 NO.8

撮影している私が立っている場所から、斜面を降りていきます。松永さんはすでに下に降りていますね。

2016年2月13日/遺骨収集の様子 NO.9

斜面を降りて、今度はその斜面を撮影しました。ごく普通の15メートルほど斜面なのですが、一番懸念するのは落石事故ですね。歩くルート上に細かい石が沢山あります。もちろん本番までに、浮き石は全て下に落とす予定ですが、完全に排除は出来ないと思えますし、沢山の人が歩くと、今まで浮き石でなかった石も浮き石化してきますので、最終的には落石が発生しないように祈るしか手は無いのかもしれません。

2016年2月13日/遺骨収集の様子 NO.10

こうして見てくると、東側ルートも結構危ない場所が多いですね~。私たちは話し合った結果、夕方までの限られた時間ではありますが、東側で別ルートを構築できないか探してみることにしました。新ルートが見つからなければ、既定ルートを可能な限り安全性を高めて完成させるという事になりました。この近辺は、地形が極めて複雑怪奇になっています。私でもまだ完全に把握し切れていません。ですから思いもよらないルートを構築できる可能性があるので、挑戦してみる事にしました。写真は新しいルートを写しています。

2016年2月13日/遺骨収集の様子 NO.11

基本的になるたけ壕(洞窟)に入らないように、目的地に行ければ素晴らしいルートとなるでしょう。

2016年2月13日/遺骨収集の様子 NO.12

海が見えてきました。海の風景を見ながら小休止しました。波も穏やかで癒やされました。

2016年2月13日/遺骨収集の様子 NO.13

大きな岩もゴロゴロしていますので、平坦で歩きやすいルートはほとんど不可能ですね。

2016年2月13日/遺骨収集の様子 NO.14

ここはルートとして使用する予定です。ちなみに岩の割れ目の下の方にも通路があります。この付近は、建物で言えば3階建てのビルに相当する構造となっています。

2016年2月13日/遺骨収集の様子 NO.15

この割れ目も迫力がありますね~。足下の状況が悪いので、通路には使えませんが、少なくとも兵隊さんは沢山ここに隠れていただろうと思われる場所です。

2016年2月13日/遺骨収集の様子 NO.16

ご覧のように下に降りていけそうな場所だったので、新ルートなるか!!。と期待しましたが、最後の最後で高い段差があり、断念。残念でした~。

2016年2月13日/遺骨収集の様子 NO.17

という事で、新ルート構築はならず、すでに確定しているルートを万全に整備する事が確定しました。

2016年2月13日/遺骨収集の様子 NO.18

ジャングルを出るに際して、可能な限り最短コースを作ろうという話になり、目の前のアダンを切り開く事になりました。

2016年2月13日/遺骨収集の様子 NO.19

磁石とにらめっこしながら前進します。30分ほどアダンと格闘して、無事に公園に出ました。今作ったアダンのルートは本番でも使う事になります。

2016年2月13日/遺骨収集の様子 NO.20

見て下さい。温度計が30度を指しているではありませんか~。暑いなんてもんではありません。作業中は汗びっしょりとなり、身体も怠くてしんどかったです。何より冬の関東地方から、いきなり30度の沖縄に来たと言う事で、体感温度は35度ぐらいになるでしょうね~。ホント暑いはずですよ。

2016年2月13日/遺骨収集の様子 NO.21

無事に公園に出ました。写真は年々枯れたりして朽ちていくリュウキュウマツ(琉球松)を写しています。昔はもっともっと葉が茂り元気だったのですが、年々寂しい風景になっていきますね。

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